親を見て育つ
駅で、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若いお母さんがいた。
多分20代後半くらい。
ベビーカーを押しながら、2歳くらいの女の子の手も引いていた。
改札へ入った瞬間、
その子が手を離して改札の外へ出てしまった。
お母さんが「おいで!」と呼ぶも、女の子は遊んでいると思ったのか、
笑いながらウロウロしていた。
お母さんは何度も名前を呼んでいて、近づいては離れて、
いたずらを楽しんでいる様子だった。
私はその子に近づき、

お母さんのところに行きな〜
と、促した。
お母さんは『すみません』と一言。
女の子は無事にお母さんの元へ行ったのだけど、私は少し引っかかった。
ここは絶好の“ありがとう”を言う場面だったんじゃないかなと思った。
子供は親を見て育つものだから。


「親を見て育つ」は本当か?
そう思いつつも、実はそうでもないと思う出来事があった。
遊びに行ってくる!という娘にいつも言う言葉。



お友達の家で“お邪魔します”“お邪魔しました”と言ってね



いつも言ってるもん!!
半ば怒りながら言うもんで、私はその言葉を鵜呑みにしていた。
ある日学校の防災訓練で、引き取り訓練があった時の事。
私がお迎えに行き、「ありがとうございました」と先生に頭を下げる横で、
娘はぺこっと軽く会釈をしただけだった。



ちゃんと挨拶して
促すと、聞こえるか聞こえないかくらい小さな声で



さようなら
帰宅後、私は娘を叱った。(まぁまぁ厚めに叱ったで)
今まであいさつをちゃんとする子だと思っていたけど
やっていなかったのだ。
挨拶をしない理由
実は前日にも挨拶に関しての話をしていたのだ。
娘が友人関係で悩んでいるとのこと。
何かのきっかけで友達とわだかまりを残してしまったそうな。
教室の入り口でその友達が、別の友達と仲良さそうに話している様子があった。
自分は邪魔してしまうと思い、挨拶せずに素通りしたそう。



いやいや、挨拶はしようよ
挨拶をしなくてもいい理由を考えているんじゃないかい?
多分『お邪魔します』も言えていないんじゃないかな?
先生に対しても、友達に対してもできていないのだから。
親の背中を見せている“つもり”だった
ダンスの習い事で、練習の後
私は毎回深く頭を下げて「ありがとうございました」と言っている。
毎週その姿を見ているし、家の中でもありがとうを連呼しているもんだから
私の挨拶に対する熱量は伝わっていると勝手に思いこんでいたのだ。



全っ然伝わっていなかったw
引き取り訓練で色々明るみになり、今となってはよかったと思っている。
知らないまま『うちの子はできてるはず』と、お花畑にならずに済んだかもしれない。
親の背中でなんとなく理解できる子もいるし、
はっきり言わないとわからない子もいるんだろなぁ。


「すみません」が口癖になる前に
話は戻って、先のベビーカーのお母さんが言った「すみません」。
「すみません」が口癖になると、
・自分は迷惑をかける側
・自分が悪い
それが染み付いて、ジワジワと自己肯定感を奪っていくと想像している。
助けてもらった時まで、自分を責める癖がついてしまわないように、
子供には「ありがとう」が先に出る子になってほしいと願う。
とにかく私は、あの場面で
『ありがとう』と言って欲しかった。
それをあの女の子にも聞いて欲しかったんだ。



されどそれで学ぶとも限らないんだなw
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